ヨウシュヤマゴボウの根を食べて食中毒を起こしたというニュースを読んでびっくりしました。
生息地も国内各地に渡っているようです。私はあまり見たことがないのですが、山に生えてるというわけではなく身近な場所にも生息しているみたいです。
職場の敷地内に自生していたヨウシュヤマゴボウの根を食べた。知人に「体によい」と勧められた植物と間違って、根を生のまま食べたと話しているという。厚生労働省はヨウシュヤマゴボウの根や実を有毒植物に指定している。
出典:産経新聞
こちらのニュースでは、ヨウシュヤマゴボウと知らずにほかの植物と勘違いしたそうですが、調べてみるとかなり危険な植物で、簡単に誤食してしまう植物のようです。
ヨウシュヤマゴボウ
ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡、学名: Phytolacca americana)は、ヤマゴボウ科ヤマゴボウ属の多年草。別名、アメリカヤマゴボウ。
まず、根だけでなく実も山ブドウに似ていて紫の実がつきます。
ブルーベリーと間違えて食べてしまう事故もあるようです。
こんな熟したような実がついていると食べられるのではないか?と思ってしまいますよね。
お子さんなどはすぐに口にいれてしまったりするので怖いですね。
ヨウシュヤマゴボウの食中毒の症状
ヨウシュヤマゴボウの実や根を食べるとめまいや下痢、嘔吐などの食中毒の症状が出ます。
根の形状が「ヤマゴボウ」と似ているので市販されている「ヤマゴボウの漬物」と混同されて根を食べる人がいるということです。
自生している場所も山以外に庭などでも根を張るので結構身近な場所にもあるかもしれないですね。
食中毒のニュースでは、「身体に良いとすすめられた」ということですが、ゴボウ科だと一般的に良いイメージがあります。
でも、自生している植物は専門家の人が判断しないと危ないですね。
染物の材料
染物をやっているひとは、ヨウシュヤマゴボウの実をつぶして果汁を使用する人もいるみたいですね。
大人がその危険性を熟知して使っているぶんには問題ないと思いますが、幼稚園の行事で染物をしたり、色水にして遊びに使っているところもあるようです。
ヨウシュヤマゴボウの毒性としては、一番強いのが根、次に葉、実は毒性が一番低いということですが、実の中にある種子はかなり毒性があります。
幼児の皮膚に果汁がつくのも気を付けないといけないそうで、皮膚から吸収するのも怖いですが、小さい子だと果実をみたら口に入れてしまう子もいると思います。
臭いに独特の青臭さがあるようで食べてしまう危険性は子供と言えども少ないようですが…
万が一ということもあります。
保育の現場でわざわざ扱うのは危険性が高いのではないかな?と心配になってしまいます。
身近にある植物でも毒性のあるものがあるのですね。
気を付けたいと思います。